江戸時代の町割りがそのまま残る城下町「唐津」。唐津湾に突き出した丘陵にそびえる唐津城、その天守閣からは名所「虹の松原」が一望できる。唐津城下町の“目抜き通り”にあたる中町には鮨の「つく田」佐賀牛ステーキの「キャラバン」、うなぎの「竹屋」など、ミシュランにも載る名店が揃っている。
日本三大美肌の湯の一つとされる「嬉野温泉」は、開湯1300年の歴史を持つ名湯。その魅力は、1日700~800トン汲み上げられるという豊富な湯量と、ナトリウムを多く含む重曹泉による美肌効果。その温泉で作る「温泉湯豆腐」が町の名物、まるで豆乳で煮込んだような滑らかな豆腐に出来上がる。
イカの町「呼子」、名物「イカの活き造り」を目当てに、年間90万人以上の観光客が訪れる。漁港の近くでは毎朝7時30分から「呼子朝市」が開かれ、新鮮な魚介類や地元の農産物が並ぶ。なかでも、「イカの一夜干し」は値段も手頃で呼子土産として人気がある。
「美人の湯」と称される名湯武雄温泉、そのシンボルは鮮やかな朱色が美しい「武雄温泉楼門」。東京駅などを設計した佐賀県出身の建築家辰野金吾氏によるもの。記録によれば宮本武蔵やシーボルトなど歴史上の名だたる人物が入浴したとされている。「楼門」のそばには昔ながらの公衆浴場があり気軽に楽しめる。
伊万里市は、江戸時代から続く伝統工芸・伊万里焼の町。その伊万里を治めていた佐賀藩は、大川内山に「藩窯」を組織し、その技術の流出を防止、大川内山はまさに伊万里焼の聖地となった。今も大川内山には、伝統的な技法を守りながら、現代の生活にマッチした伊万里焼を焼く窯元が多く残っている。
日本最大の遺跡群「吉野ヶ里遺跡」。弥生時代の遺跡の中でも最大級のもので、一説ではあの魏志倭人伝に記載されている邪馬台国ではないかと言われている。広大な園内は4つのゾーンに分かれていいて、まがたま作りや火起し体験など、様々な体験プログラムが用意されている。
全国の宝くじファンが願掛けにやってくる有名な神社、その名も「宝当神社」。神社があるのは唐津湾に浮かぶ高島、唐津城近くの桟橋から定期船に乗って、10分ほどで渡ることができる。近くには宝くじ売り場を併設するユニークな願掛けグッズショップ「宝当乃館」もある。
「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界遺産に登録された佐賀の「三重津海軍所跡」。ところが保護のため地中に埋め戻され、地上には看板と空地があるだけ、見学者はVRスコープを付けて散策するのだが、スコープを付けてうろつく観光客の姿が面白いと話題を集めている。
佐賀の秋の風物詩「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」。世界各国から選手が集まるアジア最大級の熱気球大会で、期間中は約80万人の観客が押し寄せる。中でも「早朝の一斉離陸」は最大の見せ場で朝日を浴びた無数のバルーンが空いっぱいに舞う。
かつては湯治場として歌人の斉藤茂吉など多くの文人墨客も訪れた名湯「古湯温泉」。「ぬる湯」と呼ばれる熱くない温泉はヌルヌルとしたアルカリ性で美人湯としても名高い。近年は温泉街の古民家を改装したカフェや図書館、エステ、雑貨・家具店などが次々とオープンし再び注目を集めている。