滋賀県のシンボルはやはり「琵琶湖」。日本一大きな琵琶湖は様々な景観を誇り、「堅田の落雁」としても有名な「堅田の浮御堂」や、湖の中に朱塗りの大きな鳥居が立っている「白髭神社」など、観光名所に事欠かない。戦国の世では「琵琶湖を制する者が国を制する」と言われたほど重要な場所で、歴史的価値のある遺産も数多くある。
近江商人発祥の地、近江八幡。そのシンボルである「八幡堀」は、映画『るろうに剣心』やドラマ『暴れん坊将軍』など時代劇の定番ロケ地としても有名。「新町通り」は重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、商人が活躍した往時の姿が残っている。赤こんにゃくや丁稚ようかんなど、近江八幡発祥のグルメも楽しめる。
比叡山延暦寺は西暦788年、最澄上人によって開かれた天台宗の総本山。京洛の鬼門を守ってきた歴史を持ち、京都の社寺と共に世界遺産に登録されている。各派の名だたる祖師を育みだし日本仏教の母山と仰がれており、仏堂「根本中堂」には1,200年消えることのなかった「不滅の法灯」が今も灯をともし続けている。
但馬牛・松坂牛とならぶ日本三大和牛の一つ近江牛。県内には様々な店でこの近江牛を味わえる。宮内庁御用達だった老舗中の老舗「松喜屋本店」や近江牛の老舗精肉店「カネ吉」の直営のレストラン「近江牛レストラン ティファニー」などが有名だが、ドライブインなどで手軽に近江牛のコロッケなども販売されている。
滋賀県の観光名所「彦根城」。三層三階の優美な木造天守は、姫路城、松本城、犬山城、松江城とともに日本に5基しかない国宝天守の1つ。その美しさに多くの観光客が訪れている。そして、もう一つのお目当てがゆるキャラブームの火付け役として知られる「ひこにゃん」。今もほぼ毎日天守や彦根城博物館の前に登場している。
伝教大師最澄によって開かれた雄琴温泉は1200年の歴史を持つ県内屈指の古湯で、京都に一番近い温泉地として親しまれてきた。泉質はph9.0と高いアルカリ性なのが特徴で、入浴後の肌質がなめらかになる。温泉街のすべての観光旅館やホテルは源泉を引いており、水道水を混ぜることなく使用している。
三井寺は大津市街からほど近い天台寺門宗の総本山、京都にも近いことから日本の歴史にしばしば登場してきた名刹である。本尊の不動明王像は、日本三大不動の1つに数えられる貴重な秘仏。なかでも有名なのは、「三井の晩鐘」で知られる重要文化財の梵鐘、その清涼な音色は、「残したい日本の音風景百選」にも選ばれている。
鮒寿司は滋賀県の伝統的な郷土食で、琵琶湖で獲れる二ゴロブナを塩漬けにしたのち、炊いたご飯を重ねて漬け自然発酵させたもの。日本が誇る発酵食品の代表的な逸品で、特に日本酒との相性は抜群で、その芳醇で深い味わいはまさに絶品といえる。独特な香りから苦手な人も多いが、一度は試してみる価値がある。
長浜市旧市街にある、伝統的建造物群を生かした観光スポット「黒壁スクエア」。江戸時代から明治時代の古い建築を活かしたガラスショップやギャラリー、ガラス工房、レストラン、カフェ等が集まり女子旅に人気のエリア。「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁」もありマニア以外の人にも人気がある。
琵琶湖八景にも選ばれている竹生島は、昔から神の住む島として崇められて、琵琶湖に浮かぶ「祈願成就」のパワースポットとして島全体が神秘的な空気に包まれている。島には国宝の宝厳寺唐門や都久夫須麻神社本殿、重要文化財の宝厳寺船廊下などの見どころもいっぱい。弁天様の幸せ願いダルマや竜神拝所のかわらけ投げも人気がある。