日本初の山岳リゾート上高地。「河童橋」から見るアルプスの絶景や朝もや煙る「大正池」など、見どころも満載。気軽に大自然の中のハイキングを楽しむことことができることから登山客以外の観光客も多い。温泉もあり宿泊施設も充実、特に赤い屋根がひときわ目を引く「帝国ホテル」は憧れの宿としても有名。
「一生に一度は善光寺参り」と伝えられるほど有名な「信州善光寺」お寺では珍しく無宗派のお寺で、宗派や男女の区別なく全国から参拝者が訪れる。善光寺ならではの体験が本堂の真下に入り真っ暗闇な通路を通って抜ける「戒壇巡り」、壁に設置されている「極楽浄土への錠前」に触れるとご利益があるといわれている。
戦前は外国人の避暑地として開発され、戦後は別荘地として発展した軽井沢。「旧軽井沢銀座」には今も年間何百万人もの観光客が訪れている。著名人が愛したクラッシックホテルやカフェ、土産店などが集まっている。 近年ではアウトレットモールや星野リゾートが手掛ける温泉施設などが人気を呼んでいる。
戸隠「うづらや」、安曇野「あさかわ」、善光寺「北野家本店」、松本「そば処浅田」「三城」などなど、県内どこに行っても行列ができたり、昼過ぎには売切れたりする名店に出会える「信州そば」。全国でもこれだけ実力のあるそば店が集まる県も他にはない。食べ歩くのも良し、自分だけの名店を見つけるのも良し。
数々のドラマの舞台にもなった安曇野。北アルプスの主峰を背景に、田園の中の素朴な道祖神や黒澤映画にも登場する「大王わさび農場」の水車など四季折々の美しい風景を作りだしている。「長峰山展望台」からは安曇野に広がる北アルプスの絶景が見られる。
「温泉に入るサル」として米「LIFE」誌の表紙に掲載され、海外でも一躍有名になった「地獄谷野猿公苑」。雪の時期は海外からも大勢の観光客がカメラかたてに訪れている。川の対岸には日本秘湯を守る会の宿「地獄谷温泉 後楽館」があり、サルを見ながら温泉につかることができる露天風呂がある。
信州一の大きさを誇る諏訪湖。遊覧船やボートなど湖そのものが娯楽スポットになっているが、周辺には名湯の「上諏訪・下諏訪温泉」や奇祭といわれる御柱祭でも有名な「諏訪大社」などの名所が集まる。最近では映画『君の名は。』にゆかりのある場所を巡る「聖地巡礼」に訪れる人も多い。
江戸時代の五街道のひとつ「中山道」、69ある宿場のうち11宿が長野県にある。中でも、1日に2千人もの旅人が通り「奈良井千軒」と言われるほどの賑わいを見せた「奈良井宿」は今も約1キロに渡り往時の町屋風情を残している。また、42番目の「妻籠宿」も隣の「馬籠宿」とともに歴史的景観を残し人気を呼んでいる。
「三日入ると三年は風邪をひかない」と言われるほど効能ゆたかな白骨温泉。鎌倉時代から続く湯は乳白色で有名であったが、一部の源泉で白濁が薄くなったことから入浴剤を混入する「温泉偽装問題」に発展。その後は信頼回復に努め、再び名湯の座を確立している。
街には13か所の外湯があり、観光客にも開放されている野沢温泉。名物の「麻釜(おがま)」では今も地元の人が野菜を茹でたりする姿が見られる。バックには上質な野沢温泉スキー場があり、温泉街からは動く歩道で行ける便利さもあり、冬の時期はスキーを楽しむ欧米系の観光客で賑わっている。