世界遺産に登録され、今や世界中の観光客が訪れる富士山。静岡県は富士山の南半分を有し、「須走」「御殿場」「富士宮」の3つの登山ルートをもつ。登山だけでなく、「三保の松原」や「白糸の滝」「日本平」など、富士がもたらす数々の観光スポットがあり、まさに静岡の観光の中心に富士山がある。
修善寺、熱海、伊東、下田…と名湯ぞろいの伊豆の温泉街、文学や映画の舞台にもなってきた。東京から日帰りで行けることから、温泉街の近隣には観光スポットも目白押し。絶景地の「大室山」や「城ヶ崎海岸」、テーマパークの「シャボテン公園」や「虹の郷」など、枚挙にいとまがない。
相模湾から駿河湾、遠州灘までをもつ静岡県は海の幸にも名物がある。駿河湾でしか獲れず、由比漁港と大井川漁港でしか水揚げできない国産の「桜えび」。富士山をバックに天日干しする景色は風物詩にもなっている。浮世絵にも描かれる田子の浦で獲れる「シラス」や伊豆稲取の「金目鯛」も今や全国に名の知れる名物になっている。
ほぼ毎日SL列車が運転されている大井川鐵道。新金谷駅から千頭駅までの37.2kmの区間には春の桜に始まり、新緑の茶畑が車窓に広がる。終点の千頭駅の先には大井川最後の秘境「寸又峡」がある。ミルキーブルーの湖にかかる「夢のつり橋」が人気のスポット。温泉宿もありSLの旅とセットで楽しめる。
ウナギやスッポンの養殖で有名な浜名湖だが汽水湖ならではの恩恵を受け豊富な魚貝が獲れる。5月~9月には観光客を集め伝統的な「たきや漁」がおこなわれ、夏の夜の風物詩になっている。浜名湖畔にある舘山寺温泉からは日本で唯一の湖上を渡るロープーウェイで大草山に登れ、展望台からは浜名湖の大パノラマを360°見渡す事ができる。
静岡県賀茂郡河津町は河津桜発祥の地、毎年2月上旬~3月上旬にかけて春を呼ぶ一大イベント「河津桜まつり」が開催される。まつり期間中には川沿いの桜並木約800本が満開となる。ソメイヨシノより早く、咲いている期間も長いことから毎年100万人もの人出で賑わう。川沿いが華やかな淡紅色に染まるさまは圧巻。
茶どころ静岡、お茶の生産量は日本一。牧之原・磐田原・愛鷹山・小笠山山麓、安倍川・大井川・天竜川流域の山間部など20を超えるお茶の産地がありる。どこも富士山を背景にしたり、SLが走り抜けたり、茶畑越しに海の絶景が広がったりと、お茶は静岡に欠かせない風景の一部になっている。また各地で茶摘み体験や試飲ができる。
「水の都」と言われるほど、水に関するスポットが豊富な三島。その象徴ともいえる「源兵衛川」は川の中に飛び石のような足場が設けられており、川の上を歩いていくことがでる。近くには名水百選の「柿田川湧水群」や「白滝公園」「梅花藻の里」など名水の見どころがたくさんある。
今や全国的にも有名な静岡土産の定番「うなぎパイ」このうなぎパイができるまでの秘密と製造工程を楽しく学べるのが、無料の工場見学「うなぎパイファクトリーツアー」でこちらも人気を呼んでいる。併設の「うなぎパイカフェ」ではここでしか味わえない、うなぎパイを使った限定スイーツも楽しめる。
富士山の麓に位置する御殿場は、緑豊かな大自然に囲まれた高原都市で、絶景や自然を存分に楽しめる。日本最大級のショッピングモール「御殿場プレミアム・アウトレット」や、高原リゾート施設「御殿場高原時之栖」など、東名高速からも近く気軽に楽しめる。